天神さまの細道 =名古屋三大天神参り=

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東風吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ


c0030705_21405831.jpg高校生の頃、さだまさしの飛梅という歌に感動した友達が、その歌のモチーフになっている菅原道真と飛梅伝説を毎日うっとうしいくらいに熱く語って聞かせやがったもんだから、せっかくのロマンチックで幻想的でどっちかと言えば好きな類いの話なのに、どうもめんどくさいイメージが焼き付いちゃったっていう、そんな僕の住んでいる町には、上野天満宮という、無実の罪で左遷され、遠い地で生涯を閉じた道真の無念を慰めるために、自らも都を追われ同じ境遇にあった陰陽師の安倍晴明が建てたとされる天神様があって、毎年春には紅白の美しい梅がたくさん咲き、今じゃすっかり写真散歩のルートにもさせてもらってて、ああ、これが運命ってやつなのね、みたいな(笑)

と、長い前置きでしたが、今日は年末年始と次の仕事の狭間で、ちょっと一息つける日なので、明日が始業式且つ高校入試をひと月後に控えた受験生の娘と妻と3人で、名古屋三大天神参りに出かけたよっていう話しです。
今は風がびゅうびゅう言ってますが、今日は暖かい日差しの穏やかな日だったねえ、途中まで。よし、気象は今年も僕の味方らしい(笑)


さて、じゃあはじめに名古屋三大天神をご紹介しましょう。

c0030705_214485.jpgまずは僕が住んでる町にある上野天満宮。
勉学家であった道真と晴明にあやかって、学問の神、除難招福の神として、特にここ数年は遠くからも受験生が合格祈願に多数訪れ、毎年大晦日から松の内は周辺の路駐の車で渋滞が起きたりするほど人気の高いスポットになっちゃってます。普段はしょっちゅう写真撮らせてもらってるんだけど、その頃だけ近所的にはけっこう迷惑だったりします(失敬・笑)

c0030705_21445872.jpgそこからナゴヤドームを挟んで、ほぼ等距離に反対側に行ったあたりにあるのが、山田天満宮。
名古屋城の鬼門の方位に位置するため、いっさいの災禍を除く八方除守護神とされているそうで、実は今日初めて行ったんだけど、実にユニークなものがいろいろあって、こりゃ、これからは毎年行かなきゃってくらい、おもしろいところです。
詳しくは、またあとで。

c0030705_21453875.jpgそして信長の父、信秀が、名古屋城下の碁盤割りの中心に建てたとされる桜天神社。
信秀は道真を深く信仰していたそうで、元々は那古野城の中に設けた祠を、後に今の場所に移したそうで、その当時は境内に大きな桜の木があり、それが桜天神の由来になっているそうです。
ビルの谷間の小さなところなので、他の2つとはまったく趣が違い、へたすると見過ごしちゃうかもってくらいの場所です。

c0030705_21462147.jpg3カ所とも、飛梅の紋が掲げられています。
菅原道真と言えば太宰府天満宮、そして梅と牛。だいぶ端折りますが、まずはそういうことでよろしく(笑)

そもそも太宰府天満宮は無実の罪で京都を追われた道真の無念をなぐさめるために建立されたもので、その場所も、道真が丑年だった事から、遺体を墓所へ引く牛が動かなくなったため、それが道真がそこへ留まりたいという意志であると解釈され、埋葬された場所の上なんだよね。その牛が白い牛だったとか。

c0030705_21465262.jpgてなことから、牛は天神様のお使いであるとされていて、それぞれの天神には「なで牛」がいるんだってさ。

その頭をなでると賢くなり、体の悪い部分をなでると良くなるとされているんだって。

母娘して年中鼻炎な妻子は三カ所ともでやっぱり鼻をさすってました(笑)

僕はとりあえずリハビリ中の首と腰を...


じゃあ、話を振り出しに戻して、まずは上野天満宮から。
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世間一般的な仕事始め後の平日ってことで実に静か。

ここで娘の高校受験の合格祈願のために、三天神参り絵馬を。
この絵馬の裏に各神社で朱印を受けます。つまりスタンプラリーですね(笑)

瓢箪の中に願いごとを入れ、奉納すると厄除けになるらしいよ。


c0030705_2151576.jpg次は山田天満宮です。

一通ばっかの路地の中にあり、ナビが「この辺です」ってとっとと案内を諦めちゃうもんだからちょっとだけ迷ったけど、着いてみれば、ああ、なんだここかってくらい分かりやすいとこにあります(じゃ、迷うな、と・笑)

ここにはおもしろいものがいくつかあって、中でもこの方向祈願牛がユニークです。
金色の願掛け鈴を受けて、それを石彫の牛にかけ、願い事のある方角へ牛の顔を向け、そして祈願するというものです。鈴が多過ぎてなんだかラスタな感じの牛クンでありました(笑)まあ、そんだけ願掛けが多いってことですね。

c0030705_21515927.jpgあと、銭洗い(黄金洗い)っていうコーナーがまたユニークで。

これは清水を恵比須さんと大国天に3度かけ、その御神水にて金銭(財宝)を洗い清めると福徳利益の御神徳が授かるそうです。宝くじとかを袋に入れて洗って当てたっていう人の喜びのメッセージなどが掲示してあって笑えます(笑)

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他にもなんか妙なものとか、すげえ発見とかも展示(?)してあって、なかなか興味深い天神さんでした。


招き猫とダルマに混じって、なんか「誰?」っていうような変な人形もいたりして(笑)

またいこっと。


c0030705_21524852.jpgさあ、最後は桜天神社へと。

名古屋の繁華街、栄〜錦の少し北西、長者町という繊維問屋街にそれはあります。
三方を高いビルに囲まれていて、風は防いでくれるけど、まったく日が当たらないから寒い場所です。
牛くんたちも心無しか寒そうです。つか、ここ、ほんと寒い(笑)


お参りをして、3つめの朱印を絵馬に受け、最後の仕上げにおみくじを引いてみました。
はなされし かごの
 小鳥の とりどりに
  たのしみ おおき
 春の のべかな

かごの中にいた小鳥が放されて自由にとび歩く様に苦しみを逃れて楽しみの多い身となる運です世の為め人の為めに尽くしなさい幸福(さいわい)まして名も挙がります。(以上、原文のまま。末吉でした)

c0030705_2274849.jpgなるほど、そうか、よし、じゃ、世のため人のために、まずは 24日の PCBC5 と 夜の部をがんばります!!今年は21世紀の陰陽師を目指します!←わかって言ってんのかって話ですが、ま、そんな感じでいこうかと(笑)

三天神参りを達成した僕らは、あらかじめ目星をつけておいたカフェ&デリへと iPhone のナビゲートで向かい、想像通りの美味いランチと寛ぎの空間にありつきましたとさ。めでたしめでたし。


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長者町も活性化の為に新しい感性を取り入れるようになって、街中の覚王山っていう雰囲気になりつつあります。ここはまたゆっくりじっくり探検しなきゃ。

と、いうことで、初めての名古屋三大天神参りは楽しくも、こう、廻るっていうのがおもしろいものでした。
祈願とは、他力本願なものではなく、こうしてわざわざ足を運ぶことなのだと、わかったようなことを思ったりもしたのでした。
これ、正月に限らず、興味がある方はぜひ行ってみるといいと思いますよ。

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あ、あとね、おみくじのことなんだけど。

実は僕、3日にやったイベントがおみくじ関係の企画で、その企画と会場演出を練る時に今回はおみくじのことをちゃんと勉強したんですよ、ええ(笑)
でね、皆さん、おみくじって、引いて読んだらすぐに境内の枝とか、指定の場所に結んじゃってません?
それ、あんましよくないんですよ。

中には吉凶のとこだけ見て、わーい!とか、がーん、、とか、くっそー!とか言って丸めて捨てちゃってる人もいますけど、てか、けっこう年配の人でもやってる人がいまして、まあ、年配になれてるんだから、これまであまり大きな厄災に見舞われずに来れてるってことだから関係ないのかもしれないですけどね。

話を戻しますが、まず吉凶は、すべて陰陽道的な考えに基づいているので、吉であっても気をつけよ、凶であっても用心して誠実に事にあたれば必ず御加護があると、そういうものなんです。

で、それは、まさにクジのあたりとかはずれみたいなもんだから、あまり気にせずに、むしろ、項目ごとに書かれている運勢をちゃんと読んで、それらを日々の生活に生かす事の方が大事なんですね。

しかも、おみくじには神や仏からのありがたいメッセージやパワーが秘められているものなので、吉凶に関わらず、できれば財布などに入れて持ち歩き、時々取り出して読んで、その時の自分の有り体を計ってみるなどした方がよいそうなんです。

c0030705_22225262.jpgそれを踏まえた上で、どうにも自分に都合の悪い場合は、その場で指定の場所へ結び、そうじゃない場合は持ち帰り、後日に引いた場所じゃなくてもよいので結びに行くと、神や仏と縁を「結ぶ」ことになるそうですよ。

それと、無闇にたくさん引くのはよくないので、悪い結果であっても引き直しはしない方がいいそうです。

そして、大事な事をもう1つ。
境内の木々に無闇に結んじゃだめです。指定されているところにしときましょう。木々が痛むし景観を損なうし、結局あとで掃除とか迷惑かけちゃいますから。

ちゅーことで、こんな時代だからこそ、日本人は日本人の故事や伝説、習わしや教えなどを知って身の丈に合わせて活かすのもいいのではないでしょうか。なんつって。

*上野天満宮   *山田天満宮   *桜天神社(櫻天満宮)

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by thin-p | 2009-01-06 22:23 | スナップ | Comments(2)

Commented by ひげフレディー at 2009-01-07 00:55 x
いやぁ、僕が知らないだけでいろんな所にいろんな神社仏閣があるもんですねぇ。話は本題からちょっとズレるんですが、個人的には長者町の変化にちょっと興味がわきました。
あ、そうそう。最後に紹介されている3つの神社へのリンクですが「*桜天神社(櫻天満宮)」だけリンク先に飛べませんでした。
Commented by thin-p at 2009-01-07 07:53
> ひげフレディーさん            

「*桜天神社(櫻天満宮)」のリンクの件、ご指摘ありがとうございました。
コピペがおかしなことになってました。
で、ここだけウェブサイトが見つからなかったので、Wikiのページで紹介してあります。

さて、この三大天神、上野天満宮以外は僕も東海Walkerで見て今回初めてしりました。で、実際に行ってみると、そういう情報誌には載らないようなコアな部分というか、おかしなもの(?)がたくさん発見できておもしろかったですよ。

そう、長者町の変化、数年前から徐々にはキテたんですが、最近は特におもしろくなってますよ。伏見の地下街とかもおもしろいし。
ひげさんもぜひ探検に出動してください。
僕は近々またパトロールに出かけます(笑)