ただ写真が好きなだけ

用事が昼をまたいだから昼飯は出先で済まそうと思っていたが、そこにあった飲食店は快晴の日曜の賑わいのおかげで、めぼしいメニューがことごとく品切れだったから、帰宅途中にどこか適当な店に入ればいいやと名古屋に向かって街道を走っていたら、ちょっと前にテレビで見た商店街に差し掛かった。

駅前なのに 1時間100円というコインパーキングに車を停めて、その商店街の名前が施されたゲートをくぐると、テレビで紹介されてたユニークなたこ焼きやがあった。
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商店街にはたこ焼きの店がもう1軒、お好み焼きの店ももう1軒あったけど、僕がテレビで見たのは間違いなくこの店だった。だって、ほら、こんな風に店先に紙芝居の自転車が停まってたから間違いない。
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と、それはそれとして、まずは空腹を満たすのが先だ。
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たこ焼きの香ばしいいいにおいが漂う店先に立ち、とりあえず 6個入りのソース味を注文すると、おじさんは、ちょうど今焼き上がるとこだから、急いでなければちょっと待っててと。
もちろん待つに決まってる。
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たこ焼きの仕上げをしながら、おじさんは僕の肩にかけたカメラに気付き、写真を撮ってるの?と聞いてきた。

ただ好きで撮ってる素人ですけど、と答えると、じゃあ、せっかく来てくれたから、後で紙芝居やってあげるわと言って嬉しそうに笑った。
紙芝居のところには「声をかけてください。手が空いていればいつでも始めますよ〜」と書いてあるから、内心やってくれるなら見たいなあと思っていたのだけど、もしリクエストに応えてもらったとしても、紙芝居をやっているおじさんを撮っている僕という、客観的に見るとなんかあまり粋な感じがしないなあとも思っていたので、おじさんが申し出てくれてよかった(笑)

あとは僕以外に、できたら子どもが1人でも一緒に見てくれるといいんだけど、そんな事を思いながら店先のベンチに座って焼きたてのたこ焼きを頬張った。
大きなタコが柔らかく、しっかりとした塊感のあるたこ焼きだった。
僕はこういう田舎っぽいたこ焼きが好きだ。美味いのと空腹とで、あっと言う間に食べ終わったがまだ物足りない。肉入り焼そば200円ってのをもらった。これもごくごく普通に想像できる焼そばで美味かった。
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おじさんはなぜか僕に興味を持ってくれたらしく、どこから来たの?とか、写真展とかやってるの?とか、聞いてきたり、毎月第三土曜日は商店街に市が立って模擬店がたくさん出たり、ジャグラーがパフォーマンスをやりに来たりでおもしろいからシャッターチャンスもたくさん出来るだろうし、是非また遊びにいらっしゃいとか、いろいろ話してくれて、いつの間にか僕の祖母がやっていた駄菓子屋のお好み焼きの話しに広がっていって、じゃあせっかくだからお好み焼きももらおうってことになって、100円玉と引き換えにキャベツと卵と豚肉に隠し味のカラシマヨ付きのをもらって3口くらいで食べた。
うまい!というほどではないが(笑)うまかった(笑2)

その間に自転車に乗った親子がかき氷を食べに来たり、近所の子どもが補助輪付きの自転車でやってきたりして、うまい具合に紙芝居を上演するにちょうどいいくらいの人数が集まって、いよいよ「アンパンマン」が開演した。
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店先にラジカセを出してプレイボタンを押すとおなじみのアンパンマンのテーマ曲が流れてきて、おじさんは勢い良く拍子木を打ち鳴らし、自転車にくくりつけられた太鼓のSEを効果的に使いつつ、声色も使い分けて、アンパンマンをおもしろおかしく見せてくれた。
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ものすごく楽しかった。
子どもたちが無邪気に笑ったりストーリーに反応して歓声を上げたりするくらいに、おじさんの紙芝居は楽しかった。
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そして、何より印象的だったのは、紙芝居をやり終えて、「おしまい」と言った直後のおじさんの満足そうな横顔だった。

「市(勝川弘法市)の時はお客さんが多いから、保育園の先生にやってもらってるんだわ」と言いながら、ラジカセを店の中へ戻して、子どもたちに「は〜ひふ〜へほ〜!ばいばいき〜ん!!」と手を振るおじさんと子どもの笑顔がいちばんのシャッターチャンスだったと、あとで思ったけど、そのやり取りの間、僕はなんだかほのぼのしちゃって1枚も撮ってなかった。おじさんの満足そうな横顔も、ほらこの程度のものが1枚だけ。
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まあ、そこらへんが、ただの写真好きの素人なわけだ(笑)

*愛知県春日井市勝川駅前の勝川大弘法通り商店街 ---> 「勝っちゃたこ」

さて、この商店街、毎月第三土曜日の市共々、その名の示すある名物があるのだった。
それについてはまたこんど。。。(拍子木)
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勝っちゃたこのおじさん、どうもありがとう。また行くわ。
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by thin-p | 2010-04-26 00:19 | 写真散歩 | Comments(2)

Commented by sizuku at 2010-04-27 14:36 x
うわ~なっつかしい、紙芝居だ。
アンパンマンはいなかったけど、毎日のように公民館の公園にいたなあ・・・拍子木の音がよかったよね。
もう、木が黒ずんでいて今思うとその良さが子供のころにはわからなかったなあ。
夢中で話に入り込み、終わると水あめくるくるしたり、安全ピンで形抜きしたり・・・思い出しちゃった。
お好み焼きも薄い小麦粉で焼いたのが好きだったな。
あと、駄菓子屋のところてん。ガラスの器にその場で突いてもらって・・・おばあちゃん、優しかったんだよね。
私の父方も田舎でいわゆる万屋で(酒屋だったけど)駄菓子もあっておばあちゃんが子供の私に「好きなお菓子もっていきな」って、行くのが楽しみだった。・・・ん~・・・なんだか一気にタイムスリップした感じ。ありがとぅーす(^_^)/~
Commented by thin-p at 2010-04-28 10:00
>sizukuさん      

僕らは紙芝居が来る隣町までわざわざ通ってたよ。

最初は紙芝居が見たからじゃなく、型抜きで遊んだりソースor梅ジャムのミルクせんべいを食ったりしたかったから(笑)
けど、紙芝居の黄金バット(!爆)がだんだんおもしろくなっちゃって、夏休みともなれば、週に半分くらい通ってた(笑)
とは言え、やってくれる話しはいつも同じのを繰り返してるだけなんだけどね(笑2)