陰陽太極図
易有太極、是生兩儀、兩儀生四象、四象生八卦
易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず
それを表した図だ。って図か?それ以前に、太極図とはぜんぜん違うくないか?
はい、見ての通り、ベースギターです。
ジャズベース・モデルです。食玩ではなく本物です(笑)
上側のヤツは昨年1月にヤフオクでシャレで入札したら落札者が棄権したので次点だった僕に権利が回ってきて、まあ格安だったしいいかってことで手に入れたものだということをここにも書いたのでよしとしよう(なにがよしだかわからんが・笑)
問題は下側のヤツだ。なんで同じようなジャズベが2本あるんだ?
説明しよう。
まずはこちらをご覧下さい。
僕の所有ベースギターなんだけど、ほら、右下のところが1個空いてるでしょ?
これを埋めなきゃってずっと思ってて...(爆)つか(ばか) (笑)
もうちょっとちゃんと説明しよう。
世の中には大きく分けて2種類のベーシストがいる。プレベ派かジャズベ派だ。もちろん極論だ。
詳しく書くと長くなるから興味がある人は「フェンダー」「プレシジョンベース」「ジャズベース」でググってみてください。(写真は上がプレベ、下がジャズベ)
僕はずっとプレベ派で、昨年そのヤフオクでの落札が無かったら未だに所有していなかった。
で、もしジャズベを手にするなら、ラッシュというバンドのゲディ・リーが近年弾いていたり、エイジアのジョン・ウェットンがデビュー曲のPVで弾いてる黒いボディ+メイプル指板+黒バインディング・黒ブロックインレイ+白ピックガードっていうモデルが欲しかった。(※ジョン・ウェットンはピックガードを外してる)
ただ、それは新品でも中古でも、たまに特注品などがあるくらいでなかなか出回らない。
昨年手に入れたヤツはネックのバインディングが白でポジションマークが白セルであるところ以外は希望していた内容で、とてもコンディションがよい上玉だった上に、フラット・ワウンドという平巻弦が張られていて、思いの外手にした喜びが大きかった。
フェルナンデスという国産メーカーの70年代中期〜後期の頃のモデルで、木工加工部分もハードウェア部分もかなりよい内容のものだった。
ただ、これはマニアにしかわからない気持ちなんだけど、理想は、そのネックのデザインが白が黒じゃなきゃパーフェクトじゃないのだ。
GWが明けて仕事がちょっと落ち着いた頃に、なんとなくまたヤフオクのベースギターのページを見ていたら、なんと、僕が落としたモデルと同じ頃のフェルナンデスの黒いバインディング+黒いブロックインレイのモデルがあるじゃありませぬか!
楽器としての内容は申し分ないので、あとはコンディションさえよければ絶対買いだと即ウォッチリストに加えたが、ただ欲しいだけで手に入れるのはどうなのだ?と自問自答(笑)
所有者は楽器を弾く人ではなさそうだった。
だったら僕が所有して手入れして弾いてやった方が楽器にとっては幸せなんじゃないか?
うん、そうだ、そうにちがいない!と、まさに強烈な片思いと妄想の果てにとんでもないことをしでかしてしまう危険な男の気分(は理解できないが)そういう感じで(笑)、昨年落札した時と同じ金額をダメ元で入れておいてみた。
で、落としちゃった(笑)
本物は蓋と底に鉄板が入っているのでズシリと思いが、これは軽い。軽いけど、デザインと使い込まれた感じがアンティークな風合いでかっこ良い。
驚いたのが、これもフラットワウンドの弦が張られていた。
まさか同じオーナーだったのか?と思ったが、出品者は違っていたので偶然だろう。
前回もだったけど、今回も弦は死んでなかった。
ただ、ペグとブリッジに少々問題があり、だから安かったんだけど、それはストックしてあった新古品のパーツを付け替えて調整すれば解決出来るものだったのでちょちょいのちょいで仕上げた。
電気パーツと木工加工部分は先に手に入れてたモデルと基本的にはほとんど同じだったが、おそらくグレードは先のヤツの方が上だと思う。
持った時に木が詰まってる感じがするのと、それによってボディが少しだけよく鳴るからそう思った。
ただ、今回のヤツもネックの状態もストラップでさげた時のバランスも十分に合格点だった。
なんと言っても、2本とも指板とネックがとても綺麗で、ちゃんとしたオーナーに使われていたのがよくわかる。別々のオーナーだとは思うが、それぞれとても大事に手入れもされてかわいがられていたのだろう。
と、いうことで、他人が見たらまったく同じようなベースギターが2本になってしまったので、白の方をフラット・ワウンド弦用、黒の方をラウンド・ワウンド弦用にすることにした。
平らな方がその名の通りフラット・ワウンド、丸い線が巻いてあるのがラウンド・ワウンド。撮影用に両方の4弦を並べてみた。
両方をアンプで鳴らしてみた。
同じベースでも弦が違うとまったく別の音になり、表現されるものが変わり、奏法もニュアンスも変わる。
おもしろいのが、フラット・ワウンドの方が音が明らかにでかく鳴る。
サステインやチョーキング、ビブラートの効きはラウンド・ワウンドに軍配が上がる。
左手の握力はフラット・ワウンドを弾く時に10必要だとすると、ラウンド・ワウンドでは6〜8で足りる。
スラップ系はラウンド、ランニング系はフラットが合ってると思う。
たかが弦、されど弦。(実際、たかが、なんてことはまったくないんだけど)その弦のキャラクターの違いを伝えたくて、ちょっと録音してみた。
興味がある人は視聴してみて下さい。これらはAppleのGarageBandでレコーディングした。
*ラウンド・ワウンドを張った黒バインディング+黒インレイのジャズ・ベースの音
*フラット・ワウンドを張った白バインディング+白インレイのジャズ・ベースの音
ね?分かる人には分かるけど、分からない人にはちっとも分からないでしょ?(笑)
*参考に、フラット・ワウンドを張ったプレシジョン・ベース(さっきの写真のヤツ)の音
2本のジャズベもプレベも本体側はボリュームとトーンは全開で、録音側の設定もコンプを軽くかけてある意外はフラットな状態にしてある。プレベの弦はもう1年以上張り替えてないので、音量・音質とも2本のジャズベより劣ることをご了承を。
楽器とiMacは直結ではなく、MONSTER CABLE の iStudioLink をかませてる。
ってなことで、このエントリーがベースギターを購入しようとしている人や、弦選びの参考になれば落札した甲斐があったというものだ(笑)
さて、そろそろポッドキャストも配信しようかな。通常版もビデオ版も。(言うだけ・爆)
これにて僕のベースギター倉庫、完成!(笑) もうしません...(爆)
by thin-p | 2010-05-29 19:33 | Fav