発表!オレ様アカデミー賞 2011、ノミニーズ part.2

はい、と、いうことで、アカデミー賞授賞式目前に毎年やってる恒例の前座企画「オレ様アカデミー賞」のノミニーズ発表の後半 part.2です。(part.1はコチラ

c0030705_22122.jpg

 *The Oscars 2012 | Academy Awards 2012
 *【生中継】アカデミー賞授賞式|WOWOW.co.jp




c0030705_1272565.jpg★とんねるらんでぶー

第10回はままつ映画祭の特別企画、はままつ映像フェスティバル2011 の特別上映作品。
静岡県袋井市出身の池田千尋監督が浜松市三ヶ日町で撮った作品で、これもいわゆる「町おこしご当地映画」。

吉本興業がバックアップする「地域発信型映画」というプロジェクトの一環で製作されたもので、2010年に1本、2011年には7本が撮られ、これもそのうちの1本だ。

昨年3月には第3回沖縄国際映画祭で、8月には有楽町映画祭で上映されたそうだ。

トンネルの向こうには夢と希望と未来がある。

そう思ってくぐり抜けたけど、再び同じトンネルをくぐって、あんなにいやだった現実に戻ってきたら、なんだか少し違う世界になっていた。

みたいな。

円頓寺の映画とは違い、既視感のある風景が出て来るだけのものではなく、心の動きを描いてはいるものの、吉本興業色が中途半端にあるために、それがすごい違和感になっていて、更に終始一貫暗くて重いトーンなので見終わった後にほとんど何も残らなかった。

主役を演じた 吉永 淳 は、きっともっと魅力的な女の子ができるはず。
彼女は現在、テレビドラマ理想の息子に出演中。
そのドラマは見た事がないのでなんとも言えないが、CCレモンのCMのコミカルで個性的で元気な彼女もスクリーンで見てみたい。

余談だが、この作品の中心人物を演じた静岡県磐田市出身の俳優、鈴木卓爾さんは脚本家・映画監督でもあり、映画版のゲゲゲの女房ではメガホンをとり、脚本にも名を連ねている。

そんな彼と、映像フェスティバルの打ち上げでは明け方までいっしょに飲んだ。
その別れ際に「足立さん、あれは変な映画です。なんていうか、すごく変な映画です」と褒められた(笑)


c0030705_1325030.jpg★はままつ映像フェスティバル2011
上映作品 8本 → 詳細@公式サイト

第10回はままつ映画祭は浜松市制100周年記念事業として開催され、浜松を映像で未来に残そうという主旨の自主作品上映企画「はままつ映像フェスティバル」が併催された。

僕らはトンパテレビ制作作品として2本を撮りエントリーして上映された。
ということで、その2本+他の応募作品6本の計8本と、先にあげた「とんねるらんでぶー」を特別上映して、その池田千尋監督と、出演者としての鈴木卓爾さんが一般応募作品の講評をしてくれつつ、とんねるらんでぶーの製作裏話や映画作りについてのトークも盛り込んでの約5時間のイベントに、僕は参加2作品の製作総指揮プロデューサーとして舞台挨拶をさせてもらった。

と、いうことで、エントリー作品8本も劇場で観た映画としてノミニーズに加えておこう。


c0030705_1343835.jpgトンパテレビ×studioUC製作作品
★いもてんガールズ×いもてんボーイズ

(脚本・監督/足立 剛)


c0030705_135737.jpgトンパテレビ×studioUC製作作品
★ハマ・トラ

(脚本・監督/鈴木啓介)

2つの作品のイメージはそれぞれの主演女優。
これはその二人の映像フェスティバル当日のスナップ
c0030705_1364627.jpg
左:「ハマ・トラ」主演の増田優子さん | 右:「いもてんガールズ×いもてんボーイズ主演の福島梨里さん」

じゃ、ついでに作品イメージのスチールも。
c0030705_1393248.jpg

c0030705_1394120.jpg

c0030705_1412523.jpg

僕らの映画製作についての記事はこのブログの過去エントリーにたくさんあるので、よかったらどうぞ。

*はままつ映像フェスティバルで上映されたその他の自主製作映画6作品はリンク先公式サイトを参照してください。

第一回 はままつ映像フェスティバル
第10回はままつ映画祭2011


c0030705_1291758.jpg★青い青い空

浜松・浜名湖地域振興映画製作プロジェクト」の第二弾として、市民や企業からの寄付と協賛等の支援を得て製作された作品。
プロジェクトが発足したのは2007年で、作品タイトルは当初「書道♡ガールズ」だったが、日本テレビ製作の映画「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」を公開したために両者が同一作品であるとの誤解やパクリだとか、様々な情報が錯綜して一時期は製作そのものが頓挫していたらしい。

僕はそのあたりの事情はまったく知らなかったのだが、トンパテレビを始めた年の夏に、浜松の繁華街で開催された県内最大で恒例の七夕まつりのを生中継していたら、ステージイベントのひとつとして、でこの映画の完成発表が行われ、監督、プロデューサー、主演女優が舞台挨拶と協力してくれた市民や企業に感謝を述べるトークショーを生中継することになり、その時は「へぇ、おもしろい企画だな」と思いながら、ビデオや写真を撮っていた。

最初はただ撮っていたのだが、ステージの上の全員がものすごい達成感と自信に満ちた笑顔で堂々と作品の魅力や製作の真意を語っているのを間近で見ているうちにだんだんとこの映画をどうしても見たくなった。

全国ロードショーができるような仕掛けの元に作られた作品ではないから、公開は浜松市内のシネコンだけで封切られ、その後、近隣の街でも少しずつかかり、東京や地方でも上映されて行ったが、あいにくどれもスケジュールが合わず見れずじまいだった。

だが、はままつ映画祭で上映される事になり、よし!と思ったのだが、僕らが撮った作品が上映される映像フェスティバルの翌日に1回だけ…。
前夜は映像フェスの打ち上げで明け方まで飲んで宿泊し、当日は名古屋での仕事を片付けに戻り、というスケジュールだったから一旦は諦めたのだけど、でも、この先DVD化もされなさそうだし、で、散々迷ったが、夕方までに仕事を片付けて再び浜松へ走った。
どうにか上映開始に間に合った。

ま、これも「町おこしご当地映画」でもあるので、僕のように名古屋での暮らしが生まれ育った土地での暮らしよりも長くなってしまった出身者にとっては、浜松の街、海、空、浜名湖、人がどんな風に描かれ表されているのかだけでも見たいものなのだ。
だから円頓寺や三ヶ日のご当地映画とはちょっと捉え方が違っていた。

それとこの映画には僕らが撮った作品に出演してくれた浜松のタレント養成スクール、ヒーローズアカデミーのレッスン生たちが多数出演していて、役名と台詞がある生徒も何人かいるし、エキストラとして出演している生徒もいる。
更に、高校時代の同級生や友人が協賛企業やボランティアの人たちによるカメオとしても出演している。
偶然だけど、僕らが撮った映画のロケ地のすぐ近くでこの作品もロケをしていたそうで、だからとにかく見たかったのだ。

本音を書くと、ストーリーにはそれほど期待していなかった。
はっきり言っちゃえば、まぁ、よくある青春群像劇で、目標のはっきりしないぼんやりした子や問題とか傷を抱えた子たちが寄り添い合って、衝突したり助け合ったりしながら一点突破していく、みたいな、それがスポーツや音楽ではなく、書道だと、そういう物語。

ところで、なぜ浜松で書道なのかという疑問があった。
だけど、これは浜松は餃子の皮の消費量が餃子の街として全国的に認知されて来た宇都宮よりも実は多くて、浜松の餃子がご当地グルメになったりしているのを浜松市民が知らなかったというのと同じく、浜松は全国的に書道教室が最も多く、従ってそこに通った経験のある人数が最も多い街なのだそうだ。(うろ覚え)

言われてみればそうかもしれない。
僕も小学校の6年間はバスに乗って書道教室へ通っていたし弟も然り。友達もみんなそこにいたし、甥も姪も普通に通っていた。

僕の娘の幼稚園は寺が運営していたので、園内で書道教室もやっていて、だから娘は幼稚園に入った時から書道をやってきて高1まで続けていた。

そんな感じだったので、昔も今も書道というものがとても身近なのに、それについて考えた事も調べた事もなく、だから逆に「なんで浜松が書道なの?」という疑問をいままで生きて来て初めて抱いたのだった。

話しが長くなり更に横道に逸れたが、この作品にはいろいろな期待や興味を多くよせてはいたものの、内容には期待せずに上映に臨んだ。

中盤までは内心、あ~あ、やっぱりな~的がっかり感しかなく、古臭くてがちゃがちゃした実に押し付けがましい映画だなあと思って、それでも知った顔を見つけて楽しんだり、風景の描写が思いの外きれいだったり素敵だったので、善し悪しのボーダーラインを超えたり戻ったり上がったり下がったりしながら見ていた。

ところが、物語が中盤を超えたところからこの映画は大化けする。

「一命」のとこにも書いた通り、物語の絶対条件である表裏の入れ替わりや見えなかったものが見えた瞬間の心の動きや喜怒哀楽、様々な変化といったものすべてが、主役の女の子たちの魂の叫びと言っても大袈裟ではないくらいの芝居と、一切の不純物を排した真っ直ぐな演出によって、スクリーンからこちらの魂に直接突き刺さってくるのだ。

しかもそのシーンは僕らの映画のロケ地とほぼ同じ場所で繰り広げられるのだ。

あの子たちと夢中で過ごしたまさに夢のような夏の日々の思い出がオーバーラップして、僕はこのシーンからテーマ曲が流れるエンドロールが終わり客電が灯るまで、とめどなく溢れ出る涙をぬぐうことも忘れて、映画のクライマックスである書道パフォーマンス大会会場の客席にいた気になって女の子たちの晴れ舞台を応援していた。

やられた。ほんと、やられた。

で、あらためて前半を振り返ると、あれがあと10分続いたら席を立ちたくなる程のしつこくてまったく新鮮味の無い演出があったから、その「大化け」の瞬間とそれ以降の感動が生まれたのかもしれない。これも真偽善悪美醜の表裏の入れ替わりと言えばそういうことだから。

実はこの映画でもう1つ僕が号泣したシーンがある。
僕の映画に出演してくれた現在小学校5年生の松浦豪太君がこの映画に出演していて、主役の少女たちを指導する先生の子ども時代を演じている。

その母親が松坂慶子さんで、豪太君は回想シーンで彼女と二人きり差し向かいの芝居をしているのだ。

それを見た途端、僕のことを監督と呼び慕ってくれた豪太が松坂慶子と芝居をしている!と思った途端にしゃくり上げるのを堪えなきゃいけないくらい泣けた。
実に複雑な感情だったが、一言で言えば、豪太に感謝して泣けたのだ。

この映画は浜松市内の小学校などで上映会が開かれているようだ。
全国ロードショーやDVD発売はないけれど、できれば浜松の人たち、子どもも大人も一人でも多く見てもらえたらと思う。



はい、以上全31本!すげえ!!だっていままで毎年、最低でも月1本で年12本が目標だったんだからね(笑)
これにテレビやDVDやネットレンタルで見た作品がいくつか加わります。
その中にも何本か素晴らしい作品があったんだけど、オレ様アカデミー賞のルールは僕がその年に劇場で、自分で鑑賞券を購入して鑑賞した作品(つまり仕事に絡んで招待されたり関わったりした試写会など)に限るというものなので割愛します。
補足すると、2つの映画祭は招待されたんだけど入場料を支払ったのでアリとしました。


さてさて、主観のみの長文をここまで読んでくれた方、ありがとうございます。

2つの自主製作映画祭参加作品が多数あり、普通に劇場で観た作品も思いっきり偏ったラインナップになっているのは否めませんが、今年もこの中から1本、2011年オレ様アカデミー賞を選びます。

その発表は本家アカデミー賞の前後の時間の空いた時にします。
興味ある人はお楽しみに/
[PR]

by thin-p | 2012-02-26 02:09 | 映画 | Comments(0)