東京スカイツリーと知立を結ぶ在原業平という話し

いよいよ1週間にオープンを迎える東京スカイツリーの最寄り駅、とうきょうスカイツリー駅は、ちょっと前まで業平橋駅という名称だった。
そして、その隣が押上駅で、このあたりの商店街が押上と業平橋を合わせて「おしなり商店街」といい、昨年の今頃、それぞれの駅と街を初めて訪れて、その後に現場を担当することになっていたイベントの下見と打ち合わせをしつつ、スカイツリーを下から見上げながら写真散歩した。

それがきっかけで夏のすみだストリートジャズフェスティバルの生中継をすることになり、彼とも初めて会った。

おしなり商店街のマスコット「おしなりくん」。これはすみだジャズの会場でのスナップ。
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業平という地名の由来は平安時代の歌人、在原業平にちなんでいるそうで、詳しい事はウェブで検索したり、なりひら商店街のウェブサイトにも書かれているので、そちらを参照してもらうとして、日本の古文と歴史研究にも余念がないので、かねてから興味があってぜひ行きたいと思っていたもうひとつの在原業平ゆかりの地である知立へ、念願かなって昨日あそびに行ったのだった。
ま、古文と歴史研究に余念がないのはちょっとしたうそである。

なんで知立とかきつばたと業平と伊勢物語がつながるのかというと、当地の八橋で業平が「かきつばた」のご文字を句頭にいれて歌を詠んだらしく、それが伊勢物語に採録されているからだそうで、つまり、業平のあいうえお作文が後世に影響を与えたと、そういうことだ。

そう、で、かつて僕が隊長をしていた写真散歩大好き隊という謎の組織の元海外特派員だった猫娘こと、イガナナオコが、知立の名所である史跡八橋のかきつばた園は自分の庭であると言っても過言ではないと豪語して止まないので、じゃ、オフの日に行ってやるから案内せいと電子矢文を送ったところ、じゃ、ひげフレディー氏も誘ってみようということになり、3人の時間がうまく合ったので、愛知県の花でもあり、在原業平が読んだ歌によって、古の時代から名勝地になった知立の花、かきつばたの最盛期でもあるし、とにかく説明が長過ぎるので割愛するが、まそういうことだ。
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あ、書かなくても知ってる人は知ってるけど、知らない人もたくさんいるだろうからあえて書いておくが、伊勢物語は三重県の伊勢市の歴史を綴ったものではない。
なので、伊勢エビも出て来ないし、伊勢うどんも、おかげ横丁も出て来ないのでよろしく。

じゃ、文字はこれくらいにして、写真を貼っていこう。

愛知県知立市の駅前の繁華街。(おこられるぞ、笑)
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毎年干ばつによる水不足でたくさんの人たちが、、(ほんと怒られるぞ、笑)
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計ったようにちょうど正午に猫娘んちに到着して、まずは彼女特製の釜飯をご馳走になった。
これがもう筆舌尽くしがたい程に実に美味かった。
もはや柴漬の無い釜飯は釜飯にあらず!その写真がこちら。
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この釜飯を勝手に知立のご当地B級グルメにしようと目論んでいる。

さて、腹ごしらえができたところで、八橋かきつばた園へ。
ツイキャス中の猫娘と、ひげフレ写真(仮称)を撮影中のひげフレディー氏。
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片手でうまく結ぶ事が出来ると願いが叶うとかなんとかいう魔法の葉っぱ。
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おみくじに夢中な猫娘。
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茶店の厨房。知立と言えば大あんまき。釜飯とビールで満腹だったけど別腹ってことで。
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実は僕は大あんまきが好物だ。
そして、あとでまたここに寄り、みたらし団子を食う事になることを、この時の僕らはまだ知る由も無かった。

月曜日なのに大勢の(中高年の)来園者で賑わっていた。
が、中高年を舐めてはいけない。向かって右から2人目の御婦人の手に注目!なんとiPad2で撮影してた!(笑)
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伊勢物語ゆかりの地だけに、手づかみ出来る程たくさんの伊勢エビが!
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ま、ザリガニなわけだが、ただ、こいつらを伊勢エビ呼ばわりしていたら、見知らぬカメラおじさんがついつい僕らのその下らない会話を耳にしてしまい、思いっきり吹き出して、吹き出したことを悟られまいとそそくさと去って行ったのがものすげえおもしろかった(笑)

トンボ。そう、このトンボがあとからドラマを生むのだった。。。
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かきつばた。
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「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」by 業平
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このかきつばた園、USTREAMでライブビューを配信している。→配信チャンネル
これは昨日 iPhoneで見た映像のスクリーンショット。ひげフレディー氏が映ってる(笑)
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平安時代に想いをはせながら、優雅に、かつまったりとした時間を過ごし、じゅうぶんにかきつばたを堪能したので、そろそろ帰ろうかと思ったその時、一人の少年が僕の前に現れ、指先にとまったトンボを差し出した。
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おお、これはさっきのトンボじゃないか!

「少年、これはアオスジトンボというのだ。言ってみろ。」

「アオスジトンボ?」

「そうだ、お母さんやみんなにも教えてあげなさい」

「うん!わーいわーい!アオスジトンボだー!わーいわーい!」

・・・ほぼ実話(笑)

未来を担う少年に古えの歌人の像の前で昆虫の知識を教えるという、いわば善き事をした満足感を胸に、大あんまきの茶屋で焼きたてのみたらし団子を食い、猫娘んちで煎れたての熱い珈琲を飲みながら、知立歴史探訪を三人で総括して、庭でのB.B.Q.大会を次回のイベントとして計画することを約束し合い電車で名古屋に帰ったのだった。

さらば知立、ありがとう知立、今年中にまた行くよ。
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さいごになりましたが、知立へ誘ってくれて、おまけにほんとうまい釜飯とビールと珈琲と生八ッ橋をごちそうしてくれた猫娘に感謝。
そしていっしょに付き合ってくれたひげフレディー氏、いつもありがとうございます。

あた遊ぼうぜ〜

  *かきつばたまつり@知立市
  ひげフレディー氏のブログもあわせてお楽しみ下さい。→ Are You Fredie?
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by thin-p | 2012-05-16 00:38 | スナップ | Comments(4)

Commented by ひげフレディー at 2012-05-16 01:13 x
当日行動を共にしたはずなのに まるで他人事のように楽しく読ませていただきました♪
「伊勢物語」はザリガニが伊勢エビへと立身出世を遂げる物語ではなかった。という驚愕の事実を今初めて知りました。それにしても「伊勢エビ」で立ち去ったあのオジサンからあんなに見事な吹き出しを引き出したthin-pさんはやはり只者ではないぞ! とあらためて尊敬の念を深めました。あれは近年希に見る芸術的な吹き出しだったと思います。
Commented by thin-p at 2012-05-16 09:54
> ひげフレディーさん

その場には一緒に居たけど、それぞれが好き勝手に自由に自分の時間を楽しんでたってことで、きっとよい付き合い方ができてるってことなのでしょうね、と思ってます(笑)

伊勢物語の伊勢とは、採録されてる歌人の中での紅一点が伊勢という女流歌人だったという説もあるみたいで、言ってみれば、サザンオールスターズに於ける原由子みたいなものですね。そうか?

けど、こうなったら伊勢物語はそんな凡庸なものではなく、ザリガニが戦国時代や明治維新、戦前戦後の動乱の中で、時代に翻弄され続け、それでも伊勢エビになっていくという、みにくいアヒルの子も白鳥の湖も平清盛も江も凌駕する物語であって欲しいとは思いますね。

あるいは巨大な伊勢エビが大暴れして伊勢神宮とかをめty...(自粛)
Commented by 猫娘 at 2012-05-16 21:39 x
うん、確かにずーっと一緒にいたのに、みんなどこにいたの??って感じ(笑)
ほんのうちの裏なのに、どこか探検に行ったみたいに楽しかった。
目線も行動も会話も小学生並み。
ワクワクも小学生並み!
でも、、、
とんぼを捕まえた本物の小学生は落ち着いてたね!(爆))))

またどこか勝手に調査探検行きたい!
Commented by thin-p at 2012-05-17 00:42
>猫娘

そう、あのガキ、あれトンボがとまってるから誤摩化されてたけど、トンボ無しであの右手の形見たら、んなろー、アイツ、オレらを思いっきりバカにしてたんだ!
くそー!(笑)

さて、次回はぜったい河童を捕獲するぞ!