年の瀬だから〜今年は大阪・神戸 徘徊〜神戸編-1
まずは、ここに至る大阪編からどうぞ
さて、大阪編を見てもらったという前提で、神戸編です。その1です。
今回の関西行きはギトさん(タカギトヲル氏)の写真展を見る事と、もうひとつ、ギトさんのテリトリーを徘徊することが目的だった。
案内されるままに大阪の新町から地下鉄〜初めて乗る鉄道〜神戸の灘駅へ向かいながら「なんとなく」な会話。
お互いの親とか家族のこと、震災のこと、仕事のこと、いろんなこと。
春日野駅に到着して、ギトさんのレコメンドスポットを、ギトさん馴染みの地元の人たちのアドバイスも受けつつ、興味が湧くようなガイドも受けつつカメラ片手に歩いた。
それこそ、こんな機会でもなければ一生訪れることの無かった街だと思っていたら、駅からすぐのところに王子動物園が現れ、パンダがいるようになったと知ったからではなく、子どの頃に来た場所だという記憶が突然蘇って少し震えた。
記憶が蘇ったと言っても、実はほとんど何も覚えていない。
いないんだけど、潜在意識に残っているはずだから、不思議な郷愁というか、親近感というか、とても気持ちが落ち着き自分が街に馴染んでいくのを楽しんだ。
と、いうことで、テキストはこのへんにして、今回もエキブロの1エントリーに画像15ファイルまでというルールに則って写真をアップしていこう。
駅から坂をあがっていって阪急の高架をくぐる手前の路地に実にユニークな古書店があった。
関東志向のサブカル女子だったら入り浸っちゃうんじゃないかなっていう感じで、店主も一見それにピッタリくる感じなんだけど、なんというか筋が通っているというか、とにかくセンスが良いのだ。
そんな古本屋 ワールドエンズ・ガーデンでしゃれたものを買ってみた。
その阪急の高架下がとても面白かった。
店舗だったりアトリエだったり会社や作業場、劇団、などなど。
線路に沿ってカメラ持って何駅も歩いてしまえる。また行こう。
何がおもしろいって、そういう緩い混沌さ加減を大きく包む鉄道高架の建築的なユニークさと、微妙な感じで散りばめられた様々な謎の意匠の織りなす時空の歪み、捻れ、擦れが、特にそれらを面白がることができる人であるギトさんによるガイドと共に見て回るのはすごく面白かった。
こんな感じで歩道橋が刺さっていたり。
レトロな色合いの阪急電車の車両の中を想像したら、また映画を観たくなった。
申し遅れたけれど、コロッケが大好物だ。
それを見透かしてギトさんが揚げたてのあつあつコロッケを奢ってくれた(笑)
ここのコロッケはラードの味と揚げたての衣から匂い立つ香ばしさ、ジャガイモに包まれた玉ねぎの甘さが絶妙で本当にうまかった。水谷家。「コロッケと・・・」の・・・はナイショにしとこう(笑)
高架下の窪みのところで写真を撮ってくれるというので、撮られながら撮ってあげた。
前後するけど、王子動物園に隣接して横尾忠則現代美術館、神戸文学館(関西学院初代チャペルだった建物)、原田の森ギャラリーなどが並び、これは何としてもまた来なきゃな街になった。
写真は撮らなかったけど、その神戸文学館では開館100周年記念企画展として「横溝正史〜金田一耕助の神戸を探偵する」が開催されていて、それは少し覗かせてもらった。
こういうものが普通の人たちの暮らしの中に何食わぬ顔をして存在していることはものすごく羨ましく、感覚的な説明しかできないけれど、文化とはそういうものだと思って来たことをあらためて確信した。
確信したなんて、そんな大げさなものではなく、実際、そこを観て回っている最中も僕らは他言できないようなことばかり話していたし(笑)
幼児と母親、小学生、中学生、高校生たちが坂の上の方から降りてくる時間になって、ビックリハウスとか宝島でおもしろネタにされちゃうような変な建物とかそういうのがある路地裏がまたおもしろかった。
おそらくもうじき出産だろうけど、近づいても怒られなかった。
謎の鉄骨(無人)屋敷のチェーンロック。
メタリック地蔵堂。
はい、神戸編-1はここまで。
次回はギトさんのオフィスのビル屋上へあがりますよ。 〜つづく〜
by thin-p | 2016-12-14 22:43 | 写真散歩