「今までの君はまちがいじゃない」

そう彼に言われて、ゆうべもまた僕は泣いた。
c0030705_134190.jpg


「これからの君はまちがいじゃない」とも言われ、更に泣いた。暗がりの中だからバレないのをいいことに、すぐ近くにいるのはみんな見知らぬ人ばかりで、みんな光の中で笑っている彼の歌に夢中なのをいいことに。

c0030705_1371847.jpg


佐野元春、デビュー30周年アニバーサリーツアー「ソウルボーイへの伝言」岐阜・club-G

名古屋公演にはスケジュールが合わず行けなかったということもあるが、あえて岐阜会場を選び、あえて1人で臨んでみた。

なんとなく、コンサートが終わった後に、かつては仕事関係で月に3〜4回訪れていたけど、かれこれもう10年ほど駅に降り立つこともなくなった街を、冬の空気の中、歩いてみたらきっといいんじゃないかと思って。

12月。意味なんかはどうでも、クリスマスの季節。
だからきっとあの歌をやってくれるだろうという期待もあって、その気分で普段見慣れた街じゃない通りを歩いたら、きっといいんじゃないかと思って。

あえてiPodのイヤホンは鞄の中にしまったままで。

信号待ち、赤から青に切り替わったときに、ふと浮かんだのは、この歌だった。

c0030705_2094.jpg  Young Forever

  君のその心若く
  できるだけ遠くまで翔てゆけ

  Young Forever

  君のその心若く
  枯れた野原の向こうまで翔てゆけ

  Young Forever

  Young Forever
  Young Forever...


機械には頼らず、漕ぎ手も自分だけ、それでも河口の先の海原へと漕ぎ出す船や、希望と絶望のどちらが示されるのかを畏れずにすり抜けようとする魚たちや、閉塞を解き放とうとする者たちは、とっくに新しい冒険の旅に出発している。
c0030705_1525995.jpg

まだそれほど遠くには行けてないから、まだ追いつけるよ。波荒く凍てつくほどに冷たい冬の海に、勇気を出して飛び込めば。

なんてなことを考えながら駅に近づいたら雨。そして仕事の電話。
束の間の自由は、生活といううすのろに追いつかれ、いとも簡単に日常へ引き戻されたけど、すっかり Young & Free な ハッピーマン気分だったし、それになんつったって、僕はとっくに大人になったので、やることやってから、最高に美味いのに、来年2月で店を畳んでドイツへ行くという店主がやってるラーメン屋で晩飯を食い、灯のともる家に帰った。

大半の人にとっちゃ、なんのこっちゃ?、だよね(笑)
c0030705_2171630.jpg

[PR]

by thin-p | 2010-12-04 02:17 | Rock | Comments(0)