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世界一周、岡崎の旅。その2

前回までのおはなし

というわけで、ひげフレディーさんと岡崎へ行き、街をぶらついてから路地裏の広島お好み焼きの店へと突入した我々に対し、お好み焼きの神はひとつの試練をお与えになったのであったというところまではおわかりいただけたかと思う。

・・・あれ、そこまではまだ書いてなかったか。 知ってたし。てへ。じゃ、あらためて書くわ。

ま、そんなこんなで「せっかく岡崎まで来たんだから、ラーメンとかうどんとか、ましてやロッテリアとかじゃなく、広島お好み焼きなら、もしマズくてもネタになるじゃないか」という魂胆で晩飯はその路地裏の店を選んでみたのだ。

奥田民生のポスターが貼ってあったり、カープの帽子が入った段ボール箱があったり、品書きは全部しゃもじに書かれていたり、広島直送の牡蠣のバター焼きなどと書かれていたり、どうやらそこは“なんちゃって広島風”ではなく、モノホンの広島お好み焼きの店だった。
なのに、なぜかメニューには「広島風お好み焼き」と書かれていて、確かに広島お好み焼きという言葉より、広島風お好み焼きの方が語呂的にもしっくりくるなあと思ったりしながらカウンターのいちばん奥に僕らは陣取った。なぜいちばん奥かと言うと、そこしか空いてなかった、つまり客がたくさん入ってる店なのであった。

これは案外アタリかもですよ、などとひげフレディーさんとひそひそ話しをしつつ、焼そば入りとうどん入りの広島風お好み焼きをオーダーした。
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お飲物は?と尋ねる女性店員に、思わずビールと言いそうになったが、思えば前夜は午前3時まで、しかも熱燗を3人で10本空けていたので、言いかけてゲップが出そうになったのと、食った後には今回の岡崎ぶらり旅の発端と言うか目的であったソウルバー Dr.Smithへ行くので水だけもらった。

オーダーを通してしまえばあとは焼き上がるのを待つだけなので、次回のPCBC 07の中身や、ひげフレディーさんが構築しているウェブサイトのことなどを話題に盛り上がるのみ。
まー話題が広がる広がる。話しがころがるころがる。ネバーエンディング雑談。
なぜネバーエンディングなのか、それはお好み焼きが出来て来ないからだった。

広島風お好み焼きというのは恐ろしく時間のかかる料理だということを僕らは知らなかった。
確かにカウンターはほぼ客で埋まっていたし、テーブル席にも4人グループが一組いたり、テイクアウトするつもりで待っている客もいたが、それにしても広島風お好み焼きの神はなぜそこまでして我々をお試しになられるのだ!と絶叫しかけたその時、広島出身だというにこにこ笑顔の店主のあんちゃんが、それこそ天使の微笑みと共に「お好み焼きはお切りしますか?」と尋ねてきた。

オーダーから待つこと実に40分!もー、はらぺこ限界な僕らは速攻で一切れを頬張った。

うまい!
確かに美味い。今まで食ってきた広島風お好み焼きとは、もう見た目からして別物だった。
なんちゃって広島風お好み焼きはキャベツともやしの水分でべちゃべちゃしていて、僕はそれが苦手だったが、このほんまもん広島風お好み焼きは全然そんなことなくて、しかも、焼そばじゃないうどん入りの方が美味しかった。

こうして僕らは遂に本物の広島風お好み焼きに出会った。

また東岡崎へ行ったらもう1回食いたいと思う。
ただ、もし今度また行くとしたら時間に余裕のある時に限るが(笑)

僕らが辛抱強く調理時間を待てるということを評価してくれた神の仕業かどうかわからないが、お勘定の前に小さな奇跡が起こった。

実はその時、僕は小さなトラブルを抱えていた。
奥歯にキャベツが挟まっていたのだ。
爪楊枝をもらおうかなと思った刹那、女性店員の眼鏡がキラリ光り、爪楊枝差し出しメカをサッと僕の前に差し出したのだった。
そんなテレパシーを操るニュータイプもいるこの店、あなたも忍耐力と神通力を試しに訪れてみてはいかがだろうか。

さて、どうでもいい話しが長くなったが、いよいよ Dr.Smithへ。
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店に入るとモッズファッションに身を包んだ若人たちが、7インチレコード盤を回しながら、飲んだりタバコの煙をくゆらせたり語ったりしていた。
ソウルバーであるDr.Smithには無縁そうな客が大半だったのは、この夜はここで「Mikawa Mod Nighter vol.2」という持込みイベントが開催されていたからだ。
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僕はモッズが大好きと言う程ではないが、The Whoが大好きだし、映画「さらば青春の光」も好きだし、その後のネオ・モッズのムーブメントや音楽も好きなので、久々にDr.Smithへ行くきっかけとしては悪くなかったのと、ひげフレディーさんが前からこの店に行ってみたいと言っていたので、できたら通常営業の店にお連れしたかったんだけど、ま、こういうのはタイミングときっかけなので、ということで誘ってみた。

季節のオススメカクテルをオーダーしたら生姜の絞り汁がたっぷり入ったモスコミュールを出してくれて、アルコールは飲まないひげフレディーさんには、そのアルコール抜きバージョンを提供してくれた。
僕は生姜汁や生姜湯が大好物なので美味かった。

店は客で溢れ、マスターは慌ただしく飲み物やサービスを提供して忙しそうなので、僕らはリザーブ席でゆっくりと第三者が聞いたらまったくおもしろくないベースギターの話しで盛り上がっていたら、仕事をやっつけたイガナナオコという猫娘が合流してきた。
ほんとはもう1人、イガナナオコと同じく、僕の仕事のスタッフだった女子と大学のかわいい後輩だった女子も合流したがっていたのだが、どちらも生憎来れず、3人で盛り上がった。

Dr.Smithは音楽と酒と映画と本とビリヤードと、いろんなおもしろ知識や雑談以外に世界のおもしろゲームという名物がある。
c0030705_2352561.jpgせっかくなので3人でプレイしようと、マスターに声を掛けると、すごいおもしろいゲームが入ったからぜひ遊んで欲しいと。
それは「髑髏と薔薇 / Skull & Roses」というもの。

ルールは実に簡単。誰でも出来る。
マスターがそれを実演しながら説明してくれたのだが、それに対し「なぜ」を繰り返す猫娘。「ルールだからです」と答えるマスターのやり取りが笑えた。

さて、ゲームを始めると僕らのテーブルにモッズ初心者だという2人の若者が来て、せっかくだから混ざっちゃえばということになり、あまりにヘタで弱っちい猫娘と一人が交代して4人で勝負。
ここはひとつ、若者たちに世の中の厳しさを教えなくてはと、僕は心を鬼にして彼らをこてんぱんに負かして勝負はあっけなく終了(笑)

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その後は終電の時間まで一緒に遊んだ若者たちとトークを楽しみ、僕らはまだまだ盛り上がる店を後にした。
もう何度も書いているので書かなかったけど、Dr.Smithは僕の20年以上の付き合いの友人がやっている東岡崎駅南口すぐのソウルバーで、近頃よく行く今池のソウルバー、kitchen & soul bar "QUINVY"を教えてくれたのも彼だった。

名鉄の特急に3人で乗ると、スカートを履き忘れたに違いないおねいさんが澄ました顔でメールしてたり、若いサラリーマンが大口開けて爆睡していた。
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途中下車した猫娘と別れ、僕らは名駅から地下鉄に乗り換えてそれぞれ帰宅したのだが、東岡崎で電車に乗る頃から僕はどうしてもラーメンが食いたくて、それを叶えてから帰宅した。
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ここのラーメン、うまいんだよね。

さあ、世界一周、岡崎の旅のお話しはこれでおしまい。

岡崎もまた行くし、来月は知立の駅前で、なんでも、3000円で5軒ハシゴできるみたいな飲み歩きイベントが開催されるらしく、時々いきあたりばっ旅もやっていこう的な今年なので、よかったらまたお付き合いください。

ばーい、さんきゅう!

*このぶらり旅は、ひげフレディーさん目線の写真とレポートもあわせてお楽しみください。
  ・魂の岡崎ぶらり旅(前編) ・魂の岡崎ぶらり旅(後編) ・岡崎スピンオフ

by thin-p | 2012-01-15 23:30 | 写真散歩