職人の時代はすでに来ている気がする
いまだからこそ、時代は職人を求めているのだと、近頃そう思う。
土曜日のこと、浜松市の北部で開催された「第一回 大工職人まつり」のネット中継配信と取材と記録撮影に行ってきた。
これが実にユニークでおもしろいイベントだった。
「大工さんってかっこいい」
子どもたちに、そう感じて欲しい、そんな思いで始めたイベントだそうだ。
大工職人によるカンナの薄かけ大会や、箸づくりワークショップ、左官屋さんが指導する光る泥球づくりなど、どれも子どもたちには大人気だった。
ビートルズのコピーバンドの演奏をBGMに高校の書道部が書道パフォーマンスを披露したり
そこに地元の保育園児や小学生が手に着けた絵の具で花を咲かせたり
人気FMラジオ番組の出張生放送があったり
ポン菓子や餃子やたいやきやピザの職人さんたちもそれぞれ活躍してたり
ミニチュアホースの馬車が走っていたり、それにキスするおねいさんを見る男子がきっと道を逸らす事になるであろう、とか想像するとおもしくなったり(笑)
そして、カンナがけ大会優勝者は、やっぱり道具を大事に手入れしてたり
↑ これ、審査結果発表前に偶然に撮ってた写真で、手前が優勝者の飯田さん。
市販の作業着を服飾系学生がコーディネートして、大工さんがモデルを務めたファッションショーがあったり
大工さんたちがステージから菓子まきをして子どもたちが大喜びだったり
ベンチャーズのコピーバンドの演奏もマジックショーもあったりして(笑)
なんでもありの寄せ鍋イベントだけど、まっすぐで強い思いに満ちた温かいイベントだった。
素人芸はいつの時代でもそれなりにモテハヤされていくだろうから、それで食って行く道も無くなりはしないだろうけど、片方では本物のプロがどんどん道を極めていくだろうから、これからは本当に、益々ものすごい格差の時代になるだろう。
ていうか、すでにそういう時代なのだが。
で、たぶん、だけど、その職人ってのは、これからは本気の精進さえあれば年齢性別は無関係になっていくように思う。
既成概念をぶち破って新しい価値を生み出していける若い職人が台頭して来て欲しい。
うん、よいイベントだった。
*主催者:株式会社カワイの河井社長のブログ
by thin-p | 2012-05-29 00:17 | スナップ